震災復興のシンボル、防災拠点施設
須賀川市役所の旧本庁舎は、東日本大震災により倒壊は免れたものの壊滅的な打撃を受け、解体を余儀なくされました。その後、仮設庁舎や公共施設などへの行政機能分散を経て、平成29年5月8日に新庁舎が開庁しました。
新庁舎は、復興のシンボルとして「みんなの家」をコンセプトに、イベント開催等に柔軟に対応できる「みんなのスクエア」をはじめとした市民利用のスペースを設けたほか、マンホールトイレやかまどベンチを備える防災広場を庁舎西側に整備するなど、防災拠点となる安全・安心な庁舎を目指しました。
建物は地上6階、地下1階の免震構造で、大地震後でも構造体、内装材、設備機器へのダメージが少なく、迅速な災害対応が可能です。
地下1階が駐車場、1階から4階が執務室、5階が機械室、6階が展望スペースとなっています。地上の正面駐車場は約250台の駐車が可能で、駐車場敷地下には非常用飲料水貯水槽(100㌧)を整備し、4,500人分の1週間程度の飲料水を貯留しています。
「ウルトラフロア」と名付けた展望スペースは、須賀川市の誇る日本三大火祭りの1つである伝統行事「松明あかし」の大松明をイメージして設置した「松明の塔」の最上部に設けました。ウルトラの父の身長と同じ高さ45mに設計されており、ウルトラの父の目線で市街地はもちろん天気が良い日には会津の山々や安達太良山などの眺望を楽しむことができます。また、災害時には高い位置から市内の状況を確認するための防災施設としての機能も併せ持っています。
庁舎南側の芝生にある「光の広場」には、ウルトラの父のモニュメントが立っています。父の左右にはウルトラの母・ウルトラマンタロウをモチーフにした街路灯も設置されており、市庁舎を訪れた際の記念撮影スポットになっています。
また、庁舎内にはウルトラマンデザインなどを取り入れた「ウルトラ会議室」や「光の会議室」を設置したほか、駐車場の誘導看板やドアガラスの衝突防止デザインなど、たくさんのウルトラマンや怪獣たちのデザインを使用しています。
施設のご紹介

須賀川市役所 正面側
震災復興のシンボルとなる市庁舎。右手ではウルトラの父が見守っています

ウルトラの父のモニュメント
ウルトラの父が来庁者をお出迎え。絶好の撮影スポット

1階「みんなのスクエア」
普段はほっと休める市民の憩いの場に。定期市のマーケット「Rojima」など様々なイベントにも

6階展望台「ウルトラフロア」
ウルトラの父の身長と同じ45mの高さ。ウルトラの父と同じ目線の眺望を楽しめます
施設情報
福島県須賀川市八幡町135番地
【みんなのスクエア】8:00-20:00(土曜日・日曜日・祝日は8:00-18:00)
【ウルトラフロア】8:00-18:00